OCP活動

OCP報告 Vol.277 「変わり者」に教えられたこと 

ビジネスデザイン学科1年 寺門 達輝

つくば市民大学で9月に、「『変わり者』天国?~落語の中のダイバーシティ~」という講座が、落語家の三遊亭楽松師匠をお招きして開かれました。楽松師匠の落語を直接聞けることに魅力を感じ、私は運営スタッフとしてこの講座に参加しました。会場の設営、最寄り駅からつくば市民大学への参加者の誘導、視覚障害を持つ方々への補助などがスタッフとしての仕事で、私はAさんというブラインドの方の補助をさせて頂きました。

講座では、一つ目の妖怪(変わり者)が登場する楽松師匠の「一眼国」という落語を聞き、4人ずつのグループに分かれて参加者同士が落語の感想を述べ合い、自分自身の経験をもとに「ふつう」とは何かについて意見を交わしました。その話し合いの中で、他の人にはないAさんの持ち味と魅力を、私は知りました。例えば、目が不自由でも車などが接近すれば接触する前にそれを避けることができるほど他の感覚が鋭いこと、話すのが得意で面白い話をしてその場の雰囲気を盛り上げること、他の参加者の方々より積極的に発言ができること、などです。

視覚障害を持つというだけでAさんを健常者より劣っていると、私は間違った先入観をもって補助を始めました。しかし、Aさんには人間として優れた所がたくさんあることに気づき、むしろ敬意を抱くようになりました。その気持ちが伝わったのか、Aさんも私に親しみをもって接して下さいました。もしAさんと行動を共にすることがなかったら、活動前の先入観を持ったまま講座を終えていたかもしれません。障害の有無や、見た目や、雰囲気などで、「変わり者」と人を決めつけるのは、誤りで視野をせばめることを学びました。

今後、自分の「ふつう」と違った人と接する機会があれば、相手の良さを自分から探す努力をしたいと思います。

(2016年12月19日常陽新聞掲載)

20161226常陽新聞写真(つくば市民大学)

(写真提供:つくば市民大学)

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