OCP活動

OCP報告 Vol.289 学生の「社会力」を育てた常陽新聞

学長 大島愼子

茨城県南の情報をタイムリーに提供し、地域に愛された常陽新聞社には筑波学院大学のOCP活動を長らく支援していただきました。平成17年度、本学が男女共学の筑波学院大学に改組し、当時の門脇厚司学長(現つくば市教育長)が導入された、学生に「社会力」を養成する実践科目の学生レポートを紙面で紹介し、同時に活動のアドバイザーとして意見をいただきました。これは、大学の教室内の講義だけではなく、「つくば市をキャンパスに」という標語の下、オフ・キャンパス・プログラム(OCP)という、教室から地域に出て活動することを奨励する授業で1、2年生の必修科目、3年生の選択必修科目です。

学生が自治体、企業、NPOなどで活動して社会体験を得ることで、社会に貢献する意欲を醸成するプログラムで、協力団体は100を超え、その活動記録は前社時代を含め、紙上に10年半に亘り掲載いただきました。その連載記事は合計323号にのぼり、学生にとって大学生活の実りある思い出となっています。

学生の個々の活動は、経験の蓄積になりますが、それを新聞記事としてまとめるには、学生自身の問題意識、観察力、活動のふりかえりを自分の言葉で整理し、一般の読者に伝える力が必要となります。これは教員による指導だけでなく、記者の方々からのご協力で継続できたものです。活動は里山の再生から市を活性化するイベントへの協力、東日本大震災や竜巻被災地の支援など多岐にわたりましたが、常総市の水害支援においては、常陽新聞社からの資材提供のご協力で、学生がボランティア活動に邁進できました。

現代は、若者の新聞離れも進み、ニュースも速報性だけが重要視され、短く簡単な文章のコミュニケーションが横行しています。しかし、日本の文化の根本である正確な日本語で地域の情報を発信する新聞が消えることは、社会問題です。

常陽新聞社のこれまでのご協力に心より感謝申し上げるとともに、必ず復活して地域の情報紙として新たな出発をしていただきたく、お願いする次第です。

(2017年3月27日常陽新聞掲載)

トップに戻る