OCP活動報告 Vol.170 子供たちに教わったこと
経営情報学科3年 藤原 幸恵
経営情報学科3年 濱田 怜佳
私たちは「NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所」が運営する「ライズ学園」で、スタッフとして活動して来ました。「ライズ学園」は不登校の子供たちを様々な形で支援するつくば市内のフリースクールです。
今回子供たちと身近に接し、一番考えさせられたのは子供たちとの「距離感」でした。懐いてくる子供と接するのは楽しいのですが、スタッフの方から「特定の子供との距離が近すぎる」と指摘され、悩むことになりました。
その後は、相手の子がなぜ私だけに近づくのか、その子の自立のためにどんな働きかけをすればいいのかを意識しながら慎重にサポートすることにしました。それでも最後まで自分の取った距離感が正解だったのか、確信は持てませんでした。良好な距離感を保つことは、これから社会に出て人と関わる上でも常に考えさせられる課題になると思います。活動初日、理事長の小野村さんが口にされた「経験は偏見」という言葉が、私の心に沁み今でも耳を離れません。(藤原)
活動を始める前は、年下の子供との会話や勉強の手伝いなど出来るかどうか不安だったが、今回の活動を通して感じたのは、あまり気負わずに普通に声をかけるのが重要だということだった。初めは一人の生徒と話していただけなのに、自然と話題が広がり、いつの間にか他の子供たちも会話に加わって来た。コミュニケーションに気負いを感じる必要はないことを実感した。
勉強を教える上でも気づくことが多かった。質問され、解り易く伝えるにはどうすればよいかと少し苦戦していたとき、あまり「教える」ということに固執せず、「子供たちと一緒に考えることも大切ですよ」とスタッフの方に教えて頂いた。そこで、一緒に考え、少しヒントを出しつつ答えを導く方法で勉強を進めていくと、以前よりも理解してもらえたという手ごたえを感じた。
やり方は手探りだったが、子供と一緒に答えにたどり着けたときの達成感はとても心地よいものだった。(濱田)
(2014年10月13日常陽新聞掲載)