OCP活動

OCP活動報告 Vol.200 「好きだから」で始まった図書館活動

経営情報学科3年 野本 しず子

私は社会人を経て再び学生になった。社会参加活動では、自分が出来る身近なことからスタートしようと考え、地元の図書館での活動を自分で見つけ、連絡を取り、受け入れていただいた。私が担当したのは、図書館で本を配架したり、修繕したりする作業だった。

以前から本の修繕にとても興味を持っていた。本の修繕はいろいろな手法による手作業で、細かい仕事だったが、苦痛ではなかった。それよりも作業を覚えたい気持ちでいっぱいだった。職員の方もとても丁寧に指導して下さり、感謝したい。

図書館は公共施設で、堅苦しいイメージがあったが、中に入ってみると、意外な心地よさに驚かされることもしばしばだった。環境に慣れてくると、自分がそこにいるのも当たり前のように感じてしまう時があり、私には居心地の良いところだった。図書館には私のように、ボランティアで出入りする人が沢山いた。本が好きで修理を覚えたい人が多いということだった。

一番大変だったのは、本が破れたり、はがれている箇所に糊を使って直すことだった。慣れてくると、今度は寒冷紗をやってみないかと勧められた。寒冷紗とは、粗く織った布のことで、本の背固めや表紙と中身のつなぎとして使われている。製本の工程が理解できるからと勧められ、それが出来た時は本当に嬉しかった。

ITの普及した現代、本を購入して読む人は少なくなった。しかし、ボロボロになっても本を再生する大切さは、単に資源の有効利用の問題だけではないと感じる。本を修理しながら感じたのは、著者が本に込めた想いであり、また、本ができるまでの様々な工程だった。こうした思いが詰まっていると考えると、一冊の本にはかけがえのない価値があると思う。本を読むことの大切さがこれからも受け継がれていくようにと強く願う活動だった。

(2015年5月25日常陽新聞掲載)

2014年の9月から12月にかけて、学生がつくばみらい市立図書館(つくばみらい市)でスタッフ補助として活動してきました

2014年の9月から12月にかけてつくばみらい市立図書館(茨城県つくばみらい市)でスタッフ補助として活動してきました

 

 

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