OCP活動

OCP活動報告 Vol.204 機械化時代の手作業による田植え体験

経営情報学科1年 大塚 舜

「NPO法人自然生クラブ」主催の「田楽の集い」に大学1年生になったばかりの私は初めての学外活動として参加した。

「自然生クラブ」は筑波山南麓で、知的ハンディキャップのある人たちと共同生活をしながら、有機農業を中心とした環境運動に取り組む団体である。また、太鼓や創作楽器を使ってその生活から生まれた感性を表現する「創作田楽舞い」は世界が注目し、各国の演劇祭に出演している。

5月中旬に実施された「田楽の集い」では、参加者は田植えを行う。機械化が進む今日、田植えは全て手作業で行われた。参加者は苗を持ち、土中に小さな穴をあけ、等間隔で苗を植えていく。「自然生クラブ」は、地域の持続可能な自然循環、環境共生型の有機農業を目指し、環境に配慮した「やさしい農業」を理想とする。そのため、農薬は一切使わない。

田植えを終えると、昼食が振る舞われた。大自然の中でいただく食事は格別で、自然の恵みに感謝した。活動を通して、交流を深めた参加者間では会話もはずみ、そこには「コミュニティ」が形成されていた。

昼食後は「創作田楽舞い」が披露された。舞いの型は決まっておらず、踊り手の感性がそのまま表現される。激しい太鼓のリズムと踊り手の堂々とした舞いに魅了された。舞いが終わると使用された楽器を体験させてくれた。私は太鼓を体験したが、決まったリズムなしに、自分の思うままに演奏できたのは非常に爽快だった。

若者の農業離れが問題となっている現代、私はこの問題と向き合う視点の1つになると期待して、この活動に参加した。活動を通して、「お米は1粒でも残してはいけない」、そんな母の言葉がふと思い浮かび、その真意が理解できた気がした。

9月には自分で植えた苗の稲刈りが予定されている。私はそれにも参加する予定だ。そして、自分が植え、収穫したお米が1人でも多くの人のもとに届くことを願ってやまない。

(2015年6月22日常陽新聞掲載)

2015年5月にNPO法人自然生クラブ(茨城県つくば市)の「田楽の集い」に参加してきました

2015年5月にNPO法人自然生クラブ(茨城県つくば市)の「田楽の集い」に参加してきました

 

 

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